桜の開花が待ち遠しい季節になりましたね。
甲子園球場では高校球児達が連日熱い戦いを繰り広げています。
そしてこの時期になると、プロ野球の開幕も目前です。
今年はどのチームが優勝するのか、どんなプレイを見せてくれるのか、記録は生まれるのか…期待が高まりますね!
今回はそんなプロ野球の試合の中で「延長戦」について掘り下げていこうと思います。
- プロ野球で延長戦は何回まで?
- 驚きの最長記録トップ5!
- 2025年から導入されるタイブレークルールとは?
- プロ野球延長戦の見どころは?
そもそも、延長戦ってどこからを言うのか、これまでにどんな延長戦があったのかなどを調査しました。
「【2024最新】プロ野球は何回まであるの?驚きの最長記録トップ5!」と題してお話していきます。
目次
プロ野球で延長戦は何回まで?
普段何気なく見ているプロ野球の中継ですが、放送時間に収まらず放送が延長されテレビ番組がずれていくなんてことありますよね。
試合が長時間にわたるケースは次のような場合があります。
- 1イニングに両チームが得点を重ね試合時間が延びている。
- 雨などで中断を挟み試合時間が延びている。
- 投手戦・もしくは得点はあるものの両チームとも譲らず引き分けが続いている。
この中で、引き分けが続いている場合の「延長戦」について、ここではお話したいと思います。
「延長戦」の長さや規定などは、公認野球規則により決まっています。
高校野球・社会人野球・プロ野球でそれぞれ異なる決まりもありますが、どこから延長になるのかは統一されています。
2024年最新 プロ野球延長戦の定義は?
プロ野球の公式戦では、両チームが9回の攻撃を終了しても得点が同じ場合に延長戦へ突入します。
そのため、点差がある場合においては9回で終了です。
そして、延長は最大12回まで時間制限はありません。
12回まで試合をし、それでも点差がつかない場合は引き分けとなります。
これには例外もあって、延長戦が行われる試合についてはこのようになっています。
- セ・パ両リーグのレギュラーシーズン
- セ・パ両リーグのクライマックスシリーズ
- 日本選手権シリーズの第7戦まで
一見、例外は無さそうに見えますが、実は日本シリーズの第8戦に限っては延長の制限が無く、決着がつくまで戦います。
日本シリーズの第8戦は1986年37回大会の西武ライオンズvs広島東洋カープ戦しかないんだよね。
ちなみに、シーズン中盤に行われる「オールスターゲーム」では延長はありません。
これまで変わってきた延長戦のルールについて
実は、延長戦のルールについては、これまで何度も変わってきました。
直近ですと、東日本大震災や新型コロナの影響により、延長戦も時間短縮や行われないなどの対応をしてきました。
どのように変わっていったのか少し触れてみたいと思います。
年 | 延長戦ルール |
1972年~1987年 | オイルショックによる節電の為、試合開始後、3時間~3時間20分の間に制限される |
1990年 | プロ野球の延長回数・時間を無制限にして、引き分けの試合をなくす方針が出された ※球場周辺住民の反対により延長15回で引き分けの場合は再試合となった |
2011年~2012年 | 東日本大震災による節電の為、試合開始後、3時間30分に制限される |
2020年 | 新型コロナの影響により、延長は10回までで打ち切り |
2021年 | 新型コロナの影響により、延長戦は行わず9回で打ち切り ※ただし、日本シリーズは決着がつくまで延長戦を行った |
その年に起こる様々な出来事で、野球をプレイする環境のルールも大きく変わっていますね。
2020年~2021年は、応援団の演奏もリモートで球場に流していたこともありましたし、声援も送れず拍手とメガホンでぽ応援していたこともありました。
大きな声援を送って、選手がそれに応えてくれる…そんな試合をずっと観ることができたらいいですよね。
驚きの最長記録トップ5!
これまでにどんな延長の試合があったのか、そしてどれだけの回数を戦ったのか気になりますよね!
ここでは、延長戦にまつわるトップ5を調べてみました。
まず、延長の回数に規定のなかった過去も含めて、最長イニング数の試合ランキングです。
最長イニング試合
順位 | イニング数 | 対戦チーム | 試合日 | 試合結果 |
1 | 28回 | 大洋 vs 名古屋 | 1942.05.24 | 洋 4 – 4 名 |
2 | 23回 | 近鉄 vs 東映 | 1954.10.10 | 近 1 – 0 映 |
3 | 22回 | 大映 vs 近鉄 | 1953.06.25 | 大 4 – 4 近 |
4 | 20回 | 大洋 vs 阪神 | 1941.07.13 | 洋 1 – 0 神 |
4 | 20回 | 松竹 vs 大洋 | 1952.09.07 | 松 2 – 1 洋 |
4 | 20回 | 東急 vs 近鉄 | 1953.08.09 | 東 4 – 5 近 |
延長回数が一番多かったのは、今から82年も前の1942年5月24日に行われた試合です。
9回の時点で4-4の同点でした。
そこから、延長戦に突入して28回まで戦い、ずっとスコア0が続き日没とともに試合終了を迎えました。
結果、4-4の同点となったわけですが…選手たちの体力や精神力、本当に凄いですよね!
イニング数に制限がなかったこの当時の試合、大洋の野口投手は344球・名古屋の西沢投手は311球を投げたんだって!
次は、延長した試合で最長時間だった試合についてのランキングです!
最長時間試合
順位 | 試合時間 | イニング数 | 対戦チーム | 試合日 | 試合結果 |
1 | 6時間26分 | 延長15回 中断37分含む | 阪神 vs ヤクルト | 1992.09.11 | 神 3 – 3 ヤ |
2 | 6時間19分 | 延長14回 | 横浜 vs ヤクルト | 1996.09.08 | 横 5 – 6 ヤ |
3 | 6時間13分 | 延長15回 | 広島 vs 横浜 | 1998.08.09 | 広 6 – 14 横 |
4 | 6時間2分 | 延長15回 | 阪神 vs 中日 | 2000.05.24 | 神 2 – 3 中 |
5 | 6時間1分 | 延長13回 | 広島 vs ヤクルト | 1992.10.01 | 広 8 – 7 ヤ |
5 | 6時間1分 | 延長12回 | 日本ハム vs ソフトバンク | 2013.09.04 | 日 7 – 9 ソ |
一番長かった試合として記録されているのは、1992年9月11日に行われた阪神vsヤクルト戦でした。
延長15回、試合時間は6時間26分…結果は3-3の同点で試合終了したんですね。
ただ、この試合は雨天による中断を37分挟んでいます。
2位の横浜vsヤクルト戦だと延長14回ですが6時間19分なので、こちらの方が試合としては長かったのかもしれませんね。
ほとんどが1点差で決着がついている試合なので、恐らく観戦している側も楽しめたんじゃないのかなと思います。
3位の広島vs横浜戦については、9回まで6-6の同点でしたが延長15回にまさかの8得点!
この年優勝したのは横浜でしたので「マシンガン打線」に火が付いたのかもしれませんね。
ナイターで6時間超えると日付をまたぐから、終電も乗れなかったりするんだよね…。
2025年から導入されるタイブレークルールとは?
これまでお話してきた延長戦により、試合時間が4時間を超えることも多いプロ野球の試合ですが、デメリットもあるんです。
連日プレイをしている選手にとって、長時間の試合は疲労の蓄積にもつながりますよね。
そんな状況を改善するために導入を検討しているのが「タイブレークルール」です。
ここでは、タイブレークルールについて説明しますね。
タイブレークルールについて
そもそも、タイブレークとはいったい何なのか。
まずは、そこから説明していきますね。
タイブレークとは?
規定の試合回数を超えても決着がつかない場合に導入されるもの。
「タイ=同点」「ブレーク=破る」
つまり、同点の均衡を破るための目的で導入された制度です。
あらゆるスポーツの中に、この「タイブレークルール」は存在しています。
サッカーの「PK」もその一つだよね!
NPB(日本野球機構)は2024年度の野球規則改正を発表したことは記憶に新しいと思います。
この時の詳細の一部がこちら。
(2)9回が完了した後、10回以降は、走者二塁から、次のとおり始めることとする。
(A) 10回以降の延長回の先頭打者(またはその打者の代打者)は、前の回からの継続打順とする。
(B) 延長回における二塁走者は、その回の先頭打者の前の打順のプレーヤー(またはそのプレーヤーの代走者)とする。
引用元(NPB日本野球機構):2024年度 野球規則改正 | NPBからのお知らせ | NPB.jp 日本野球機構
タイブレークは、両チームとも得点が入りやすい状況から試合を始める制度です。
大会によって異なりますが、どの状況から試合を始めるかという基準は共通しています。
- 何回からタイブレークを行うのか
- ランナーを何人置いてスタートするのか
- アウトは幾つからスタートするのか
- 打順は何番からスタートするのか
大会によっても異なりますが、基本的にはノーアウト1・2塁の状態から始めることが多いようです。
この、タイブレークについて、様々なネットの声があがっていました。
やはり、タイブレークルールについての意見は賛否両論のようですね。
また、投手の自責点の心配なども多く上がっています。
さて…「2024年から導入」「2025年から?」など、噂は色々ありますが、実際にプロ野球では導入されるのでしょうか?
実は、このNPB(日本野球機構)からの発表ですが、最後の文章にこんな記述がありました。
【注】 我が国では、所属する団体の規定に従う。
簡単に言うと、NPBに所属しているプロ野球に関して、NPBが行わないと言ったらそれに従うというものですね。
つまり、2024年シーズンに導入はされていないということになります。
シーズンを通して144試合、戦うわけですからそういった選手の疲労や、調整時間も考えると導入するのがいいのかもしれません。
観戦する側は、そんな得点圏に走者がいる前提の試合、観たくないですよね!
とっても難しい問題になりそうです。
プロ野球延長戦の見どころは?
ここまで数々の延長戦について話してきましたが、試合時間が長くなれば長くなるほど、観戦する側も集中できなくなるものです。
同じ延長戦でも、乱打戦での引き分け延長と投手戦での引き分け延長好みは分かれますよね。
私は2~3点くらいの低得点で延長している試合が好きかもしれません。
投手戦は延長して回を重ねるごとにヒリヒリした気持ちが増していく感じがするんですよね。
逆に乱打戦は、しまりがない気がして「しっかり守れ!」って思えてしまう。
どのスポーツでもそうですけど、特に野球の試合って本当に何が起こるかわからないんです。
ツーアウトまで抑えているのに最後のバッターでホームランでサヨナラ負け…なんてパターンを観戦中に経験したことありませんか?
また、ひとつの守備の乱れで球場の空気が一変して、一気に大量得点に結びついたりと、とにかく目が離せないんです!
試合が単調なまま延長戦に突入すると、飽きてしまうのはとても共感します。
が、見どころはツーアウトからにもあるということです!
今シーズンの延長戦、そのあたりも注目して応援してみてください♪
まとめ【2024最新】プロ野球は何回まであるの?驚きの最長記録トップ5!
今回はプロ野球の延長戦について、過去の歴史や今後のタイブレークルールについて調べてみました。
その年の状況に応じて延長回数や時間制限など、これから変わることも考えられます。
とはいえ、試合時間が長くなってしまう延長戦でも見どころがあることが伝わればいいなと思います。
- プロ野球で延長戦は12回まで。ただし、日本シリーズの第8戦は15回まで。
- 驚きの最長記録トップ5!一番最長なのは1942年5月24日の試合で延長28回だった。
- 2025年から導入されるタイブレークルールとは均衡が続く試合の中で10回以降得点が入りやすい状況から試合を始める制度。2024年導入はなし。
- プロ野球延長戦の見どころは?ツーアウトからも逆転がある!
私自身野球をしっかり理解して見るまでは、「延長する必要ある?」「観たい番組が延長でずれてるんだけど!」なんて不満を持っていました。
でも、野球観戦を楽しむようになってからは「延長戦」が勝ちにつながるチャンスだと思って観戦してます。
今シーズンのプロ野球、楽しみながら一緒に観戦しましょう♪